番組制作における演出の責任者です。
自らで情報を収集して構成を組み立て、台本を作成します。
収録やロケ現場では、出演者はもちろん、AD・技術・美術スタッフなど
収録の進行にかかわる全ての人に指示を出し指揮をとります。
また収録後はVTRの編集をし、ナレーションを撮り最終的に番組として仕上がるまでの実務を行います。
「車あるんですけど...?」定例会議
毎週行われる定例会議で先々の番組内容を決めていきます。
この日は撮影してきた街頭インタビューを会議用に編集し、ロケ内容をプレゼンしました。
ロケに向けての構成案作成
定例会議でプレゼン後、演出や作家の意見を盛り込み構成案を作成します。
放送作家を交え構成案 分科会
作成した構成の方向性が合っているかを確認し、そこに組み込める新たなアイディア出し合います。
ロケの台本作り
打ち合わせ後、構成案に肉付けをし、ロケ台本として作りこみます。
テレビ業界にすすんだきっかけは…?
大学入学時に教員を目指して上京しました。
しかし教育実習が、自分の道を改めて考えなおすきっかけとなり別の道を模索しました。
映画が好きだったのもあり、映像にかかわる仕事を考えるようになり、親戚の知り合いに紹介され、テレビの道へ進むことにしたんです。
ディレクターを目指した理由は…?
最初は特番のADなどをいくつか経験しました。
その後に担当したレギュラー番組で井熊社長と出会い、
(株)ロジックエンターテインメントへの入社することになるわけなんですが、初めから、ディレクターを目指していたわけではなかったんです。
大きかったのは井熊さんへの憧れ。
私が出会った当時、井熊さんはディレクターとして人気のゴールデン番組を担当していて、誠心誠意、ぼろぼろになるまで働いている様子をそばで見ていました。
過酷な状況の中でも“やれることは最大限にやる”という姿勢に、
初めは“なんかすごいな”というくらいにしか思っていなかったけれど、私自身が仕事を覚えていって、できることが増えていって、
ADとしてのキャリアが積み重なって成長していっていることを実感できた3~4目くらいから、“ディレクターになりたい”と感じるようになりました。
辞めようと思ったことは
ありますか…?
ADのころは一度もないです。
ディレクターになってからプレッシャーがきついな、とか気持ち的にしんどいと感じて、“あーもう辞めたい!”と思ったことは
…正直に言うとあります。
オフラインの時に、頭の中でイメージがある、そのイメージと実力がついてきていない。
悔しいし、つらい。
思ったように編集できないプレッシャーと歯がゆさを感じるんです。
でも、本当に辞めようとしたことはないですね。
ディレクターのやりがいは…?
ひとつ、番組を作るときに「総合演出」は上にいますが、VTR1本1本のネタやロケをするときの責任者はディレクターです。
カメラマン、AD、AP、P、出演者がいて、の中のトップとしてやれるやりがいを感じます。
それは、「俺の言うとおりにしろよ」ということではなくて、自分で考えているものに皆が協力してくれてロケが出来るとか、例えば編集に入れば、オペレーターさんが
「どうします?」と聞いてくるんですよね。
自分のやりたいものをやれることにやりがいを感じる。
評価されたらそれはOKだし、されなければ打たれるわけで、それも含めて“責任感”というところにやりがいを感じます。
業界を目指す方へメッセージ
とりあえず3ヶ月くらいやってみれば、と思います。
迷っているなら、一回やってみて、合わなければ考えていいと思う。
きつい仕事ではあるけれど、期限があるから、O.A.までとか、サブだしまでとか、そのサイクルでやっていくと、一個一個短いスパンで、目標が出来る。番組制作をやっていると、区切りがあるから、目標をたて、頑張ることができるんですよね。