主に情報のリサーチや取材先との交渉、撮影上必要な小道具、備品の準備から、
ロケ当日のスケジュール管理や補助、編集に必要な素材集めなど、
総合的にディレクターの補助をしながらディレクターになるためのスキルを学びます。
また、会議の資料準備や収録後の片づけ、番組内スタッフ間の連絡など、
番組全体の雑務も任されることが多いです。
「アカデミーナイトG」定例会議
会議では視聴率の傾向チェック、ロケの構成案、またディレクターの編集したVTRのプレビューなどを行います。
ADは資料の準備や、内容の板書、また自分が担当するVTRの話をしっかりと聞き、
会議で決まったことをもとにディレクターと一緒に作業方針を決めていきます。
映画のインタビューロケ
この日は映画の出演者さんへのインタビューロケ。
カメラ、三脚、照明などを機材や、ロケ台本、カンペなどの用意から、ロケ現場では段取りはもちろんカメラをまわすこともあります。
インタビューの音声の書きおこし
インタビューロケで収録した映像を聞きながら、文字におこします。
手間がかかるように思えますが、ディレクターが編集する際、内容を文章で確認できるので、効率化を図ることができます。
そのため、“見やすい文章”を心がけて書きおこしをします。
リサーチ
次の絵画展のロケに向けてのリサーチをします。
その絵画についての基礎情報から、どのような歴史があるのか、見どころ、知られざるエピソードなどを調べて資料にまとめます。
ディレクターが台本を書く際の情報源として利用するため、ADの力の見せどころでもあります。
テレビ業界にすすんだきっかけは…?
高校卒業して何しようかなって考えたときに、幼いころから時から
テレビ好きだったのもあり、テレビ制作の専門学校に入学しました。
入学当初はマネージャーとかに興味があったんですけど、
学校で学んでいく中で、マネージャー職のようなタレントの管理業務よりも、
自分たちで考えたのが番組になるとか、企画になるとか、
その方が楽しいなって思うようになって、ADになることにしました。
実際に働いてみてどうでしたか…?
大変だとか、寝れないとか…学校で聞いていたので、結構覚悟をもって入りました。でも実際に働き出したら、正直私は、“大変!”よりも“楽しい!”と感じることの方が多かったです!
大きいスタジオにセットがあって出演者がいて、“本当に収録してる!”みたいな。そこに実際に自分がいることが“業界に入ったんだ。”って実感しました。
以前、“すごい技をもったの人“のリサーチをしたことがあったんですけど、いろんな協会とかひたすら電話して、まとめてプレゼンしたら、
「この人いいね。呼んでみる?」てなって…実際に収録に来てもらうことになったことがあったんです。
「良かったね。次も山口にお願いしよう」って言われた時は本当に嬉しかったです。
ディレクターから「ありがとう」って言われるだけで、頑張れますね。
あと、エンドロールに名前が入ったり、「観たよ」って言われるのはやっぱりうれしいです!
大変だったことは?
年始の1時間特番をADが私1人で担当したことがあったんですけど…その時は本当に大変でした。
作業も立て込んでくるし、さらに別の番組も担当していたのでスケジュールが重なってなかなか寝れなくて…
でも今思えばいい経験で、今の私の力になっていると思います!
これからテレビ業界を目指す方へのメッセージ
テレビ業界って寝れなかったり、大変そうなイメージがあると思うんですけど、実際入ったらめちゃくちゃやりがいのある仕事だし、
自分がテレビ業界にいるって思うだけで、頑張れるだろうし、「モニタリング」とか誰もが知っている番組に携われたりとか、すごく夢があると思うんですよ!ぜひ一度、チャレンジしてみてください!