プロデューサーや番組全体のサポートをする仕事です。
スケジュール管理やタレントなどの出演交渉、機材の管理、許諾申請や予算管理補助まで業務は多岐にわたります。
収録・ロケなど、現場にも立ち合い、出演者、技術スタッフなど全員が快適な環境で臨めるよう、
演出面以外で必要なフォローに回ります。
定例会議
会議が始まる前に資料が揃っているかチェックし、担当ADさんと確認を行います。
この会議を受けて、出演者に事前確認が必要なこと、スケジュールに無理がないか、
新たに許諾申請が必要なものなどを確認していきます。
出演者打ち会わせ
企画書や構成をもとに、出演者に概要を説明します。
主に番組の流れはPやDから説明することが多いですが、APとして打ち合わせ内容をしっかり把握することで、
ディレクター他演出チームとの連携、出演者さんとのやりとりをスムーズにすることができます。
借用素材の許諾申請
編集で使用する借用素材の許諾申請を行います。
申請内容は使用方法をディレクターから聞き取り、正確に貸主に申告しなければなりません。
また、許諾を受けて使用する際には使用条件に反していないか、細心の注意を払ってチェックをする必要があります。
ロケの準備
ロケや収録の前には、ロケバスの手配や出演者用の控え室の確保、飲み物、お弁当、タオル、ウェットティッシュなど必要な備品準備を行います。
ロケや収録は長丁場になることも多いため、予算との折り合いがつく範囲で、出演者やスタッフが快適な撮影に挑めるよう環境を整えることが大切です。
テレビ業界にすすんだきっかけは…?
スポーツ中継に興味があったのがそもそものきっかけです。
特に野球が好きで今も大の阪神ファンなんですけど、だから高校生の時も甲子園の売り子のバイトをしてました。
で、カメラマンとして野球の中継がしたくて専門学校へ入学しました。
カメラマンを志望していましたが、カメラが想像以上に重くて(笑)…結果的に制作の道に進むことにしました。
実際に働いてみてどうでしたか…?
初めて担当した番組にADの先輩がいなかったんですよ。
だから業務はかなり手探りでした。
もちろんDも教えてくれたし、他の番組の先輩とか教えてくれる人はいたので、なんとかやっていけたんですけど。
ADの先輩もいなかったけど、APさんもいない番組だったので、
出演者への気配りとか今のAP業務につながることは自然と身についていきました。
この業界に入ってよかったことは何ですか・・・?
色々なところへ行くことが出来ることです。
ハワイ、タイ、宮古島…いろんな場所に行きました。
ハワイはホノルルマラソンをタレントさんが走る企画で、42.195km、追走して走ったんですよ!
ゆっくりとはいえ一度も練習しないまま行っちゃったから、正直しんどかったんですけど、タレントさんと一緒に完走できたのでうれしかったです。なかなかプライベートでできないと思うんですよ、ホノルルマラソン完走って。
この仕事をしてなかったらできなかった経験がたくさんできたと思います。
APに進もうと思ったのは…?
自分自身で構成を組み立てたり、編集をしたりするよりも、
Dのやりたいことを形にするとか、全体の進行を管理したりとか、
AD業務の中でもそういった業務が向いているって思ったからかな。
まだまだAPの道に進み始めたばかりで、“APってこういう仕事だよ”とか言えるほど自分の中で完成してないんですけど…
今は目の前にあることを一つずつこなしていくようにしています。
出演交渉を行う際は交渉相手に番組の魅力が最大限伝わるような話し方だったり、対応を心がけるとか、そういう一個一個がAPとして成長していくことかなって思っています。
Pを見ていて、ほんとによく電話してるんですよ。
でもあぁ、こうやってコミュニケーションをとることが、仕事なんだなって。
周りのスタッフから話しかけやすい雰囲気づくりを大切にしていて、時には皆にいじられたり!
たまには愚痴を言ってる時もありますけど(笑)
皆から慕われるプロデューサーに私もなりたいと思っています。
業界を目指す方へメッセージ
気になっているなら、やってみたらいいよ。
色々なところに行けるから楽しいよ。もちろん、楽しいことばかりではないですが、夢をあきらめず頑張ってください。